青岸寺書院保存修復事業が無事完了しました。
平成28・29年度と2ヶ年に渡った書院保存修復事業ですが、全工事日程を終え、3月9日に引き渡しが完了いたしました。明治37年に永平寺64世森田悟由禅師の安居所として建てられて以来、手つかずの状態で老朽化が進み、建物にゆがみが生じていましたが、見事に建てられた当初の姿に蘇りました。これも工事にあたって設計を担当して下さった京都伝統建築技術協会の浜野様、工事を施工して下さいました西澤工務店の西澤様のお力の賜物です。他にも今事業に関わって下さいました米原氏職員高橋様をはじめ業者関係者様、関係各所の機関、先生方には感謝の気持ちでいっぱいです。また、檀信徒はじめ、墓檀家の皆様、書院修復費用の喜捨をして下さった皆々様にも改めて御礼申し上げます。
明治38年に揚げられた「六湛庵」の扁額と修復された書院の外観
工事中に発掘され再現された便所とお風呂
現在は、修復された便所や風呂場なども自由に拝観ができるようになっています。これから六湛庵を有効活用すべく、様々な活動も展開していきますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。また、この修復を期に、青岸寺や書院を多種多様な目的で場の提供させていただく予定です。坐禅、写経の会をはじめ、茶道・華道・香道・書道など幅広い活動の場に活用していただければ幸いです。詳しくは、ご相談下さいませ。皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。
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