米原区地蔵盆参り
今年も米原区恒例の地蔵盆参りに地区の辻地蔵約12か所ほどをお参りさせていただきました。
地域の子供たちの一年無事に健やかに成長してくれた事の感謝報恩とまた一年間が無事何事もなく成長してくれるよう御祈願を米原区の路地をお守りしている辻地蔵様に祈願するこの風習。
私が住職に任命された6年前当時まで米原区の子供は非常に少なく、ほとんど子供もいない寂しい現状でしたが、ここ数年で町開発の影響もあって子供がまた地区に増えてきて、にぎやかになってまいりました。
子供たちは町の宝です。米原区は50年以上前は非常に栄えていて、子供たちを育む豊な環境があったそうです。近年は地区で催しものなども減少、縮小されてきてもっぱら親御さんたちもテーマパークや外のお祭りにいく事が主流になっている気がいたします。
地区で行事をする事は正直とても手間もかかるし、時代も変わり夫婦共働き世帯が増えて忙しい合間に準備をするのは非常に億劫で大変です。ただ子供たちは地区で行事(盆踊り、祭り、イベント)をする事で沢山の思い出をつくり、町に愛着をもちます。
地蔵盆は仏教行事ではありますが、それ以上に子供たちを思う、親を含めた、町内の子供たちの想いを形に表した古くからの日本文化です。そして子供たちには地蔵盆より楽しいテーマパーク以上の思い出が残る催しだと思います(不思議な言い回しで申し訳ない)。
地元にある文化行事を億劫ととらえるか、子供たち、地域を豊かにする行事とするかは地区の住民の感性に頼るところではありますが、子供たちに豊かな環境を用意するのは大人の責任だと思います。
この地域の子供たちを想う、素晴らしい伝統文化を後世に継承できるよう、微力ながら住職として責任をもって今年も参らせていただきました。
今年も元気な子供たちの声が町に響きわたるこの環境を有難く感じました。
最後に地蔵様の真言
「オンカーカーカビサンマーエソワカ」
住職 慧嶽 匡宏 合掌
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