子供たちの想いを願う夢の絵馬
先月某日、様々な行事が自粛になって、保育園や小学校の行事も例外なく中止になっていく中、青岸寺のすぐ近くにある保育園の卒園児たちと一緒に巨大絵馬を創作し、小学校の目標と将来の夢を祈願奉納させていただきました。子供たちの真っ直ぐで純粋な夢に心が和みます。
滋賀県ではほとんどの学校が4月8日から始まり、もう少しで卒園児たちも新生活がスタートします。
今、新型コロナウイルスと共にもう一つの病気が蔓延しつつあります。「不安」という病気です。この病気が一番怖い病気かもしれませんね。
様々な意見をSNSなどで拝見します。何が正しく、何が間違っているのか、正直田舎の和尚にはわかりませんが、一つ言えるのはこんな時こそ他者を「思いやる」心だと思います。主観的になると意見は対立します。今、大人同士で対立している場合ですか?
子供たちは大人たちを見ています。しっかり見ています。こんな時こそ他者を思いやる「利他」の心を。そして己は「日日是好日」の精神でいましょう。思考停止にならずに、一度立ち止まり、しっかりと考えて行動しましょう。
子供たちの「夢」や「目標」をもつ豊かな心を大人たちがしっかりと見守り育みましょう。
おそらく、これからどんどん自粛の波は日本中にさらに加速していきます。しかし、私たちなら、このウイルス、そして不安という病も克服できると信じております。
もう一度念をおします。子供たちはどんな環境でも「今」を生きています。どんな場所でも楽しく生きていける才能があります。後は大人次第です。子供たちは、大人をよく見ていますから。この巨大絵馬の願いが叶うよう、心こめ、毎日祈願いたします。
住職 永島 匡宏 合掌
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