おうちで坐禅 #コロナに負けるか
゛コロナだけじゃない、不安という伝染病゛
新型コロナウイルスにより緊急事態宣言が東京や大阪などの都市部を中心に発表されています。地方も例外ではなく、日に日に感染者が増えています。おそらく今月中には滋賀県も緊急事態宣言が発令されるのではないかと予測されます。
この影響により更なる外出、仕事への自粛への機運が広がりを見せる中、様々な問題が考えられます。
いつゴールがみえるかもわからない事への恐怖が、病気よりも質が悪い不安という伝染病を日本全国に分布しようとしています。
実際にある恐怖であるコロナウイルスよりも本来物質としてない「心」が変化してしまいます。
最近「コロナ離婚」や「コロナ犯罪」などを聞く事が増えてきました。これは恐らく、日ごろ表面上にでていなかった不満などが表面上に現れたに過ぎない一例だと思います。しかし、やがて本当に平穏な家族や平和な地域にも不安という病は蝕んでいきます。
大切な家族や地域を守るためにもまずは自分の内面と向き合う時間5分でも10分でもつくり、新型コロナウイルスを正しく恐れましょう。
自分を客観的に見つめる時間をつくりましょう。自宅にいるからこそ普段できない内面と対話する時間とゆとりをもちましょう。
゛坐禅方法(初心者向け)゛
さて、坐禅で基本的なことが三つあります。
一つ目が「調身」・・・服装や身なりを整え、姿勢(頭、目、背中、手、足)を調えます。
二つ目が「調息」・・・呼吸を深く吸ったり吐いたりします。※丹田式呼吸法
三つ目が「調心」・・・身を調え、息を調え、初めて心を調える準備ができる。
゛調身゛
1.初めに家にある座布団・椅子などを用意しましょう。(ない方は枕やクッションでもよい)高さを調整する(座布団は半分にした状態)
2,用意した座布団か椅子に座る。
3,坐ったら足の組み方を決めます。下の方法から選んでください。
・結跏趺坐・・・左右どちらか逆の足の腿に乗せ、もう片方の足も逆足の腿に のせる。
・半跏趺坐・・・左右の足片方だけ腿にのせ、片方はのせない。
・胡坐・・・あぐらで坐る
・正座・・・正座で坐る
・椅子・・・椅子で坐る。
4,背筋を伸ばします(痛くない程度)、丹田(おへその下あたり)を少し前にするイメージ。骨盤を真っ直ぐにして坐る事も意識。
5,天井から頭の天辺に糸で吊るされているイメージで伸ばす。少し肩の力を抜く。
6,目は「半眼」にする。仏像などの目を思い浮かべて下さい。目を閉じてはいけません。
7,目線は斜め下を見ます(1~2m先を見ます)ぼんやり見ている感じです。
8,顎はやや引き気味にし、舌は上顎につけます。
9,左右揺振(さゆうようしん)身体を振り子のように左右にゆらし徐々に揺れを小さくして体の中心を決めます。この時手は左右の膝の上に置きます。
10,手の形を作ります。法界定印(ほっかいじょういん)
形を作ったら胸の高さまで引き寄せて、手を下の方までゆっくり下げます。
これで「調身」は完了です。次に「調息」です。
゛調息゛
1,欠気一息(かんきいっそく)。口からすべての呼吸をゆっくり吐き出します。これ以上はけないところまで吐いたら、鼻から深く呼吸をいたします。これを欠気一息といいます。
2,欠気一息が終わったら自然と鼻から深く吐き、深く吸います。(鼻呼吸が難しい人は口でも大丈夫です)特に吐くときに集中して深く呼吸をします。
※特に坐禅では呼吸がとても大切です。慣れない方はこの呼吸を特に意識して坐禅をしましょう。
゛調心゛
調身・調息をしっかりと保ちながら10分~40分程坐ります。
よく坐禅をすると「無」の境地になるなんで言われます。実際は無になる事は余程の修練者でなければ困難です。
皆様に坐禅を通して伝えたい事は、「今の自分の心を見つめ気づく」ことです。一日5分でもいい。現状の自分の心や体の変化を知る事が大切です。
自分が今何に不安なのか?客観的に自分を捉える事は冷静な判断に繋がります。
コロナウイルスは恐ろしい病気です。ただ不安や恐怖はそれ以上に人間の思考を停止させ誤った判断や言動をいたします。
坐る時は出来るだけリラックスして、部屋を薄暗くして情報を減らして坐って下さい。最初は5分からでも大丈夫です。少しずつ時間を増やしましょう。
坐禅をして自分が創り出す不安に打ち勝ちましょう。そしてコロナに負けない心をもちましょう。
コロナに負けるな!
住職 永島 匡宏 合掌
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