オンラインヨガ&坐禅会開催
新型コロナウイルスの影響によって青岸寺定例坐禅会は4月5月ともに中止となり、坐禅会の参禅者より、オンライン坐禅の要望もあり、模索しておりました。
そこで、オンラインヨガをされていた、的場佳世先生に相談したところ、今回ヨガ&坐禅のオンラインが実現いたしました。
ヨガには私も参加させていただき、その後坐禅指導となりました。オンラインですので、多少不安はありましたが、無事終える事ができました。
オンラインでは東京、愛知県と本来なら坐禅会ではほぼ出会うことがない方々とご縁をいただけたことはオンラインならではの事でしょう。中には地元が一緒の同郷の方もいらっしゃいました。
部屋の中でリラックスしながら集中して坐禅ができるのも利点かもしれません。
さて今回、オンラインに興味を持ったのには理由があります。
現在の日本仏教は基本的には受動的です。発心した人(仏教徒)は受け入れるが、それ以外の方には敷居が高いが現状です。
仏教の開祖であるお釈迦様は自らの足でインドを行脚され、布教伝導の旅をされ、仏教を布教されました。それを思えば、現在お寺にいながら、オンラインという足をいただいているのですから、それを利用しないのは、僧侶の怠慢ではないか。そう思ってしまったのです。そして、この世界が現在苦難にあり、実際に不安に苛まれている人がいる事実を認知しながら行動しないのは、僧侶として良いのか。自分に問いかけました。
未熟な僧侶の私ができる事、それは坐禅を伝える事。そして困っている方に寄り添い、お釈迦様をはじめ、道元禅師の教えや精神性を伝える事。今の私にはそれしかできません。
考えれば不思議でなりません。日本の仏教には10万人の僧侶が存在しているといいます。寺院も10万以上あります。なぜ、仏教離れが加速しているのでしょう。時代に原因を求めても現状はかわりません。
例えば、現在曹洞宗の僧侶が全国で2万5000人います。2万5千人の僧侶が10人に坐禅を伝えられたら25万人の布教になります。100人なら250万人。生涯で1000人に布教できたら2500万人に仏教や禅を周知してもらえます。1万人は無理かもしれませんが、もし一人の優秀な僧侶が世に出て、布教活動をすればより多くの方に周知してもらえるでしょう。皆が布教活動を前向きに考えれば、
仏教は誰の為の宗教なのか?私の答えは決まっています。
このような機会をいただいた的場佳世先生に感謝を申し上げます。
そして、坐禅に興味がある方、お寺にまで足が重いかた、是非オンライン、おうちで坐禅を実践してみて下さい。
住職 永島 匡宏 合掌
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