令和3年の8月
皆さんごきげんよう。
今年の夏は様々な出来事がありましたね。季節外れの台風、新型コロナウイルス感染爆発、緊急事態宣言、オリンピックパとラリンピック、各地災害。恐らく埋もれてしまった事件や事故などもたくさんあるのではないのでしょうか。それだけ令和3年の8月は世論としても多種多様な出来事がありました。
拙僧としても8月は大忙しです。1日から始まる棚経参り、19日に青岸寺盂蘭盆会、21日、22日米原区地蔵尊参り、今年は子供の行事に区の仕事に振り回された8月となりました。8月下半期はいつも燃え尽き症候群になり半鬱状態(笑)になりホームぺージの更新も億劫で今日に至っております。
とはいっても本当に有難い事であります。年に一回会える施主さんも多いです。正直ゆっくりお話しをする時間は限られていますが、元気な姿を見れるだけでも嬉しいものです。
青岸寺の盂蘭盆施食会も感染者が滋賀県でも多くなっておりましたので中止も考えましたが、ワクチンの接種状況やその当時の米原市の感染状況を見て規模を縮小して開催いたしました。このコロナ禍にあって人との交流や集まりがいかに難しく、平時の状況の有難さをより感じる法要となりました。
米原区地蔵尊参りでも米原区では櫓を立て地蔵尊をお祀りしている区域の区民で当番制でお守りしています。今年は櫓も立てずに原則地蔵盆イベントは中止となりました。それでもお参りだけはと拙僧に依頼がありほとんどの地蔵尊にお参りさせていただく事ができました。子供たちや地域を想い風習として残るこの地蔵尊参りも本当に有難いものであります。
現在は滋賀県緊急事態宣言にて子供たちも家に在宅して、青岸寺もほぼ運休している状態であります。
コロナ禍において、あれもできないこれもできない、我慢我慢の世界でみんなが悲鳴をあげております。医療現場は今にも医療崩壊が起こりそうであります。倒産した企業も増えております。感染者は勿論、その親近者も苦しんでおります。
不足不足の日々で当たり前の有難さをこの8月に感じ、今ある当たり前が当たり前ではない事を再認識する日々であります。「本来無一物」生まれて何も持たずにでてきたのに生きていると沢山のものを持ちます。
人は死ぬ時も生まれたときのように何ももっていけません。何が大切で何が幸せか、改めて考え直す機会になっております。
今年の8月は本当の意味で「感謝」を感じた月となりました。
緊急事態宣言中の今は子供たちとの時間を大切にしております。
そして、状況はどんなに困難でも皆さんなら乗り越えられると信じております。
小寺の住職より日々、心より祈願をいたします。
住職 永島 匡宏 合掌
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