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R6年9月坐禅会報告

まだ残暑が続いている最中、青岸寺にて定例坐禅会を開催いたしました。8名の方が参禅にお越しくださって、思い思いに坐禅をしておりました。

坐禅をする目的は様々ですが、坐禅をする動機はなんでも良いと思います。毎回、青岸寺の坐禅会終了後に質疑応答の時間をもうけ、回答させていただいているのですが、その一つに「坐禅の効果はなんですか?」という質問をいただきました。

曹洞宗の坐禅は黙照禅であり、ただ座る「只管打坐」であります。坐禅中は目的もなく、効果なども求めません。また、坐禅だけしていれば良いという教えでもありません。坐禅の前後である、日々の生活も大切です。だから坐禅にのみ、特別な力があるわけではありません。あえて目的をいえば坐禅を通じて感じた、体験した事を、日々の生活に落とし込んでいく事が目的といっていいかもしれません。勿論、坐禅を実践していくなかで結果として様々な変化はあります。ただ、それは求めて得るものではありません。あくまでも結果論です。一か月に一回なら一か月に一回の禅になりますし、一週間なら一週間、毎日なら毎日の禅となり、その実感も個人によって千差万別といえます。

参禅者の方に「私達は、仕事や人間関係など日々の喧騒に追われています。こうして、月一回ではありますが、何もしなくていい坐禅の時間という贅沢な時間ができた。これだけでも十分私にとっては感謝を感じる事ができる時間です」というお言葉がありました。まさにそれも禅の功徳(効果)といえるかもしれません。

坐禅に答えなどありません。(明確にいえばありますが・・・)個々が感じたまま、あるがままに坐禅を体験していただければ幸です。

10月はイベントと、地元の曳山祭りの関係で坐禅会はございません。どうぞ宜しくお願いします。

住職 慧嶽 匡宏 合掌

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