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写経のすすめ

【明治の三筆、日下部鳴鶴由縁の寺院で写経しませんか】

皆様は写経をご存知ですか。写経とは仏教において経典(お経)を書き写すことです。日本に仏教が伝来すると、仏法を広める為、または寺院で僧侶たちが修行・講義・研究する為に写経が広がりました。その後、写経の行為そのものに功徳があると、説かれるようになり、平安時代以降になると、個人的な祈願成就の為に写経を納めるなど一般的なものとなりました。また、現在では書道の練習の為に「般若心経」を書き写すなど、目的も多様化しています。

 それだけ日本人にとって身近な写経。もちろん、書く練習にもなりますが、写経のする行為は正に仏道修行であり、禅の修行にもなります。多くの現代人は、日頃から仕事や様々な事に追われています。不安や悩みに振り回される生活が続くと、余裕がなくなり、自己中心的で利己的な考えになりがちです。そして精神のバランスが乱れ、どんどん悪循環に陥るものです。そこで、こういった日々の煩わしさから一時でも離れ、自分を取り戻す時間を作る事が大切になってきます。まさに写経は悪循環の世界から切り離し、本来の自分を取り戻す仏道修行なのです。

曹洞宗(禅宗)では坐禅を教義の根幹に据えています。坐禅をする際は、まず身を調えます。次に呼吸を調え、最後に心を調えます。これを調身・調息・調心といいます。この坐禅の真髄同様に、写経でも姿勢を正し、呼吸を安定させ、心を落ち着かせます。そして、一字一字、丁寧に心を込めて、経典を書き写していきます。一字書き写す度に、自己の仏性(良い心)が働き、本来の自分を取り戻す事ができるはずです。そして自身の願いや誓いを写経に収め、寺院に納経いたします。

字の上手い下手は全く関係ありません。大切なのは一字一字、丁寧に心を込めて書き写す事です。

名勝庭園を背にしながら静寂な空間で是非、写経を体験してみて下さい。

また、青岸寺は日下部鳴鶴と由縁のある寺院です。鳴鶴も愛でたこの場所で写経と納経を体験して下さい。

詳しくはホームページ「写経」にて掲載していますのでご確認の上、お越し下さい。お待ちしております。

 

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